ひょうごのはなし

大阪生まれ大阪育ちの私が、仕事を通じてすっかりはまったひょうご五国の魅力を食を中心に伝えていくブログです。

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【怖い絵展】怖いって怪奇的なことだけじゃないのね、と知りました【兵庫県立美術館】

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 夏で「怖い」と聞くとどうしても霊的なものが思い浮かびます。

 

 私は過去に人に伝えるにもオチがない程度に霊的な体験と信じていることを何度か経験したので霊的なものを信じているタイプ。

 

 そんな私、「”怖い”を感じる美術」といえば、子どものころ夏の限られた日にだけ近所のお寺で公開された「幽霊の絵」(少しずつ表情がかわってる、とかやったかしら)が原点になっているんだと思いますが、妖怪や幽霊の絵でした。

 

 が、このたび新しい「怖い絵」という感覚を手に入れたので、ご紹介を。

 

 

 

【幽霊とか好き】

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画像引用:怪談でお馴染み 稲川淳二公式サイト | 稲川淳二 OFFICIAL WEBSITE

 

 稲川淳二氏の怖い話を聞くのが大好き。

 特番で放送されるようなやつも、「あー合成よね」とか「ここでカメラまわしてるわけないよね」なんて家族で突っ込みながら見るのが好き。

 昔の心霊写真とか本当に怖かったんですが、それってデジタルの加工を素人が簡単にできる時代じゃなかったから信ぴょう性が高いのかなーと思ってました。

 でも最近過去の冝保愛子さんの映像を見て、昔のかたって「この霊はこういう事を伝えたかったのよ」みたいなのを「ほんまかいな」と思うようなのも含めてきっちり「結論」を出していて、「決して霊は怖いものではなくて何かを伝えようとしてくれているのよ」と教えてくれていたのがリアルだったのかなと感じました。

 

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 画像引用:宜保愛子 - Wikipedia

 

 それに比べて最近放送されるものは、怖いところだけ放送して「これは一体どういうことだったのか・・・」みたいにうやむやに終わる感じが好きじゃないのかなー。「どう感じるかはあなた次第」みたいな投げっぱなしジャーマン的な「後は野となれ山となれ」感がもやもやして愛せないのかも。

  そう考えてると冝保愛子さん、丹波哲郎さんのようなそういうことを、どんな非難にさらされようと言えるキャラがここ最近いないんですね。

 美輪明宏さんがこんなことしだしたらどうなることやらびっくりですし。

 細木数子さんはどこへ、です。

 

 随分と脱線して、綺麗に本題に戻ってこれなくなったのでその文章力のなさを素直に詫びまして、こんな暑い夏に「怖い!」と寒気を感じたいなら、幽霊以外にもおすすめのイベントがありますよ、ということで「怖い話」繋がりで、最近兵庫県立美術館で「怖い絵展」という展示の紹介です。

 

 私、神戸市立博物館の展示紹介の際にも描いたのですが、こういう美術の知識やセンスが欠けていて、ダリのような面白い絵が好き。今まで見たなかで一番面白かったのはアボリジニーのおばちゃんが描いた色彩豊かな絵。

 こういった歴史に根付いた絵にはトンと興味が持てない。

 

 ところが、これらの絵について直接解説を聞かせてもらう機会があったので、久々の県立美術館へ突撃。

 

【怖い絵展紹介】

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  「怖い絵展」チラシです。折り曲げちゃったすいません。

 神話や悪魔に基づいた絵もありますし、上の画像のように歴史に根付いた恐ろしい瞬間を描いた絵などが「恐怖」をテーマに集められています。

 企画タイトル、センスええなーと思ったのですがドイツ文学者の中野京子さんという方が2007年に「怖い絵」という絵を出版されておられるらしくそこにヒントを得た企画で、本に掲載されておられる絵も今回見ることが出来ます。

 

怖い絵 (角川文庫)

怖い絵 (角川文庫)

 

  もちろんネタをぱくったわけではなく中野氏本人とも一緒に作り上げた展示会ということで8月20日には中野京子さんの記念講演会もあるようです。無料なのでご興味があるかたはぜひ!

 

 いかに「怖い絵」か、という点ですが。

 学芸員の方に話を伺ったのですが、上の絵だと、絵の女性が今からまさに処刑される瞬間を切り取った歴史に基づいた絵らしく、その女性がどういった人生でここにいるのか。長い髪をくくって片方に流している意味。

 チラシでは見切れていますが、隣で今から処刑を執行する人間の服装の意味、表情からくみ取れるもの、女性の耳元で最後の言葉をささやく神父、隣で泣き崩れる女性の立場、泣き崩れる身体に置かれた貴金属の意味、今から女性が首を置く場所の下に敷かれた藁の意味。 

 1枚の絵にそんなにいろんな意味がこめられているのか!!と本当にびっくりしました。

 そして、改めて絵を見ると、「怖い」と「切ない」が入り交ざった不思議な雰囲気になります。今から首を落とされることがわかっている女性に対して、同情のような、なんとかしてやりたいような(できるわけない)、なんとも不思議な感覚になりました。

 

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 今回の展示では、上記のような歴史に根付いたものから、怖い悪魔の絵まで、「6つのテーマ」にわけて展示されているので、意識を切り替えやすく見やすいです。

 ここに掲載されている絵たちも説明伺いしましたが、本当に細かいところまで色々な意味が込められているし、正直歴史的な背景などの意味を教えてもらわないと理解できないものもありますが、「絵って楽しいね!!」となりましたよ。

 なんの知識もない人間はその絵に興味がなければあんな小さい字で書かれた解説なんて読まないですよね。その点、好きな人が熱を込めて話してくださるのは興味を持てました。絵ってこういうふうに入って楽しむのが私のような人間には合ってるなぁと思いました。これからはこういう解説あるのを狙っていこかしら。

 

 ちなみに「学芸員による解説会」は9月2日と9月16日にもありますよ。

 各回定員100名。無料。

 上記の中野京子さんの記念講演会は定員250名なんで少し小さ目の規模です。

 詳細は

芸術の館 兵庫県立美術館 神戸 怖い絵 怖い絵展 中野京子 Fear in Painting 県美プレミアム 館外作品による小企画展:「青木千絵展 漆黒の身体」/ 収蔵品によるテーマ展:「みなと物語 新収蔵品を交えて」 大エルミタージュ美術館展 エルミ 神戸 ブログ 最新情報 HYOGO PREFECTURAL MUSEUM OF ART artm

 ↑こちらまでどーぞー。

 

【若い世代が美術館にくる理由】

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 「100名なんて余裕やろ」と思われる方、ご注意を!

 こちらの展覧会、非常に大人気。人気すぎてそれはそれで警備員の増員等色々手配することもあり大変なんです、と漏らされていたほどです。

 その理由はなんと「若い子がいっぱい来ている」とのこと。

 へー、若い子でも興味があるんやなー、さすが神戸の若者は意識高いなー、と思って更に話を伺うと。。。。

 

 !!高校生以下入館無料!!

 

 らしいです。

 そりゃすごいですね。

 もしこれを見た高校生とかいたら是非デートスポットに加えたらいいじゃないの。

 知り合いのお子さんに教えてあげたらいいじゃないの。

 これ、ほんと美術館に行くハードル下がるなぁ。

 

 こちらの現在の館長、金沢の有名な21世紀美術館の立ち上げにも関わられたそうで、若い世代が美術に触れる機会をふやす、ということに注力されておられるようです。

 そこから来た「高校生以下無料」なんでしょうね。

 

 素晴らしい!!21世紀美術館とか、憧れてはじめて行ったときは感動したもんです・・・そんな方が兵庫県でそんな活動をされておられるとは感激。

 

【美術館のそと】

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あれ?美術館の上になんかいますね。

 

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 そうです。カエルがいます。

 駅から歩いてきたり、車でもばっちり正面から見えますよ。

 

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 ううむ。かっこいい。けど・・・このテイストどこかで見たことありますよね。

 そう、神戸ではいろんなところでお目にかかれる「安藤忠雄」先生の2002年の作品になります。

 私安藤忠雄氏の講演なんかもぼちぼち顔を出すくらい、建築なんて知識もないのに発想のファンなので、もうヨダレもんなわけです。

 この南側になぎさ公園という海に面した公園があるのですがそこで一体として設計された施設です。お子様連れでもゆったり楽しめますよ。

 

 館内にも「安藤節」が全開ですので、ぜひ。直島の地中美術館、素敵でしたが「なんか県立美術館を感じる!」と思ったもんです。フェリーに乗らなくても感じれる安藤節をぜひ。

 

 これサインもらいました、懐かしい↓

TADAO ANDO Insight Guide 安藤忠雄とその記憶 (Insight Guide 2)

TADAO ANDO Insight Guide 安藤忠雄とその記憶 (Insight Guide 2)

 

 

 

【帰路まで楽しめる】 

 そんなこんなで何気なく振り返ると綺麗な夕暮れ。

 HAT神戸(美術館のあるエリア)の人らはこんな風景を見ながら毎日を過ごしてるんかー、贅沢やなぁ。

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 これ、奥の建物KS電気と関西スーパー。

 こんなにお洒落に見えるところ、他にないんちゃうやろか。

 

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 神戸の新しい街並みといつもかわらぬ六甲山。

 

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 阪神電車から歩いてくるとこの橋を渡って美術館にきます。

 帰り道は橋の上で振り返ればカエルが見送ってくれてますよ。

 

 時間帯によってはこんな風景も楽しみながら帰路につける美術館、いかがでしょう。

 

 ということで 

 今週のお題「ちょっとコワい話」

 つながりで美術館の展示紹介でしたー。

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